キミがいた夏~最後の約束~





「もー!若いっていいわねー!」


都さんが少し暗くなった雰囲気を払拭するように、橘先輩の背中を思いっきりバシッと叩いた


「都さん…いてぇ…」


先輩は背中をさすりながら私をチラリと見ると


「俺、専用電話だからな?家族通話だから通話料無料」


ピースをして
独自のイタヅラッ子スマイルを私に向けながらそう言った



ありがとう…先輩…


橘先輩には敵わないや



「しゃ〜ね〜わなぁ〜」


トビーさんを見ると、さっきとは違って少し呆れたような…いやあきらめた顔をしている



隣にいた綾香と目が合うと、綾香は私の顔をニコニコ覗き込みながら



私にだけ聞こえる声で呟いた



「よかったね、幸せで」




うん…


幸せだよ


とっても幸せ


橘先輩といると


幸せで過ぎて怖いよ