会場に響き渡るナンノコール
それに合わせて奏で出す陽気な音楽
会場の中はヒートアップしてダンス会場のように弾けた
すごい…
なんか楽しい…
今日、来て本当によかったな
そんなことを思っているとセイヤが私の腕を強く引っ張った
「行くぞ」
「ええ!?」
そしてステージを降りて会場の外に向かってドンドン歩き出す
入り口の脇でオロオロした司会者が立っていた
セイヤは司会者に、私から取り上げたマイクをポンッと投げ捨てると
「後は頼んだぞ」
「え!?あ…待って下さ…」
司会者は予定とは違う方向に事が運んだせいか、ものすごく焦った顔をしている
「セイヤ様……!」



