「ただいまー!」



家に帰ると私は着なれた部屋着に着替える



そしてリビングのソファーでグデーッと伸びていると、キッチンから母親が顔を出した



「あら、おかえり…って真琴またそのジャージ?やめてよ二十歳にもなって…」


「うっさいな!いいでしょ!これが一番楽なの!」



そうそう


本当の私がさらけ出せる唯一の場所と人が一つだけあった



それはもちろん家族



ここだけが私の唯一のリラックスできる空間であり、素の私に戻れる場所



「ああ…そうだ、また手紙が来てたわよ〜そこの机に置いてるやつ」



私はそう言われてテーブルを見ると何通かの手紙が届いていた



だけど手に取ることはなく、すぐにまたソファーに身を預ける