私が2人に詰め寄ろうと前に出した体の肩を、後ろから掴まれて引き戻される



「ナンノちゃん、大丈夫だから」



そう言って私の肩を掴んでいたのは鈴木だった



え…?



「…大丈夫って何が?」



鈴木を見ると、今の言葉に怒っているどころか笑っているように見える



ううん、鈴木だけじゃない、全員仮面を付けているから目だけしかわからないけどでも…



その目は諦めているような…



「僕たち、馴れてるから…」




馴れる…?


悪口に馴れる?


馴れるわけないでしよ?


ひどいこと言われたら悲しいでしょ?


それが自分たちに非がなければ尚更



普通と違うから?


納得して終わるの?


馴れたとしても、諦めるのとは違うんだよ



そんなこと…



「こんのボォッケがぁ!!!」