「え〜ここで、男女ナンバーワンになったお二人にはある権利が与えられます」 え? 司会者の思わぬ一言に私はセイヤから顔を上げていた 権利? 「お二人がそれぞれ気に入った方を指名して、あちらに用意されたカップルルームで2人きりの時間が過ごせるという権利です」 そう言って司会者が手をかざした方に顔を向けると、何やら会場の脇に小さな部屋が用意されていた 何あれ!! スタッフルームじゃなかったの? 「それではお二方はどなたをご指名されますか? もちろん指名された方に拒否権はありませんよー!」