「お嬢さんそれ…」


「うん!なかなかいいでしょ♪」



鉄仮面を被ったとたん、自分の素が飛び出すようにウキウキと気分が弾んでくる



運転手さんはちっとも良さそうな顔をしていないけれど、私の弾んだ声を聞いて納得したような笑顔を返してくれた



そう


私は小さいころに、お父さんのコレクションしていた『スケ○ン刑事』が大好きだった



その中でもセカンドシリーズの鉄仮面の少女は小さい私に衝撃を与えたことを今でも覚えている



あのフルフェイスのヘルメットのような仮面



中途半端に隠していないところが、今日の仮面パーティーで私がしていく仮面にはピッタリだと思った



髪も全て鉄仮面の中



私だと微塵もわからないだろう



少し熱い気もするけど、それは仕方がない



我慢だ!


気合いだー!!