私はそんな悪態を心でついて、ニコニコと微笑みを称えたままその場から離れた



本当の私なんか誰も知らない



知ろうともしない



綺麗だのなんだの外見の私を、内面まで押し付けてきて



最近では自分でも自分がわからなくなる



本当はこんな性格じゃない



もっと豪快で下品でどうしようもない女



だけど一度そんな振る舞いをすれば



みんなは私を病気か何かと勘違いする



そしてそれが本当の私の姿だとわかると、ガッカリした顔をする



小さな頃からずっとそう



美しい者には美しい振る舞いを



みんなの期待に答えているうちに、もう本当の自分は自分の中だけでしか生きていけなくなってしまった