「じーさんがスピーチしてたの聞いてた?」 「うん?」 「意味わかった?」 「え?全然…何か呪文みたいなこと言ってたね」 「そう…あれも真琴に向かって言ってたんだぞ?」 「え?私に!?」 やべ… 何て言ってたっけ? そんな顔をした私に気づいたセイヤが再びその呪文を口にした 「愛と恋が交わるところ、それを迷うことなくその手に取ってみること…それがやがて真実へと導きます」 ああ… そうだ…意味がまったくわからなかったその言葉 もう一度聞いてもさっぱりわからない 「うーん?ヒントは?」