今まで何でも演じてたクセに、どうして今、かわいい女の子を演じられないんだろう



どうして素直になれないんだろう



その理由もわかってる



それは認めたくなかっただけ



セイヤに惹かれている…



セイヤに恋し始めているいる自分を…






「俺は真琴が好きだけど、真琴は……」








私はその言葉が終わる前にセイヤの唇にキスをした







「また教会で耳を澄ましてて」





あの井戸から今宵聖夜の鐘が鳴り響く



きっとそれは始まりの合図




あの井戸がなくなる前に




神父さんのに聞こえるくらい大きな声で誓ってあげる



「今度は愛の言葉が聞こえるかもよ?」