携帯を耳にあてると、数回のコール音の後に眠そうな大翔の声がした。 『紗雪…?どうした?』 「今、どこ?」 『どこって…出張先のホテルだけど?』 「…会いたいの」 『珍しいね紗雪がそんな事を言うなんて… 明日には帰るから。明日会おう?』 「今すぐ会いたいの…」 少しの沈黙。 大翔はきっと、あからさまに嫌な顔をしているだろう。 そんなの3年も付き合えば見なくても分かる。