「いいよ…その代わり忘れられない夜にして」 彼の耳に囁くと 熱くなる耳たぶ。 女慣れしてそうなのに… 案外、初々しくて一途なタイプなのかもしれない。 彼の手がそっとあたしの手を握ろうとした時 二人の手を引き離すように聞こえた声。 「ダメ。これ俺の」 そう言って あたしの手を握り 冬吾から引き離す。