「貴女を奪いたい。」 不意に捕われた瞳。 我に反るとあの頃より随分、大人びた顔立ちの優貴がいた。 「…もう貴女と離れるのは嫌なんだ。」 囁く一言、一言が あたしの胸を高鳴らせる。 「このまま逃げようか? 二人で…俺達を知る奴がいない街へ」 そう言った彼に 頷けたなら あたしは幸せなのかな? それでも あたしは首を横に振った。