記憶を失っても心は覚えてる。 呼ばれるだけで 跳ね上がる鼓動。 優しいその声。 見上げたそこには 息をきらして 青ざめた表情をした優貴が 心配そうにあたしを見つめていた。 「…本当に来てくれた」 そう呟いたあたしに 笑顔を返すと 彼は優しくあたしの手をひいた。