地元から上京してきて、最初は会社の寮に住んでいたあたし達は 同期の中では見る見るうちに仲良くなった。 お互い、一人っ子の淋しがりやなせいもあって 慣れない仕事。 キツイ人間関係を親に話せないうちにお互いを心の寄りどころにして 励まし合った中。 彼女なら あたしの失った記憶の事を、あたしの知り合いの中では1番、知ってると思った。