君の肌を壊す夜




「それに、俺に振り向かない相手に本気になるのも面倒だしね。」


「…言うほど、あたしを好きじゃなかったんじゃないの?」


優貴の言葉に少しムッとしてる自分がいる。


「そっ。だからこれからは姉と弟として仲良くしようよ?

ね?義姉さん?」


そう言いながら、あんなに重い野菜を軽々持ち上げて部屋の中に入って行く。


一瞬、振り向いて「おいで?」と言った優貴と大翔が重なって思わず笑いがこみあげた。