君の肌を壊す夜






温めておいたフライパンから煙りが上がると、慌ててスイッチを切った後ろでオーブンが鳴る。


慌ただしい。


けど、楽しい。


今日は、大翔が仕事帰りに泊まりに来る。



あの話し合い以来、大翔はこまめにあたしに会いに来てくれるようになったし


メールや電話も増えた。



やっと、思い描いていた恋人像に少しずつ近付いていくのが


付き合いたての初心のドキドキと重なる。