自分から言ったくせに、内心ドキドキしすぎて気持ち悪くなってくる。


「宇宙さん、お水もらってもいいですか?」

「はっ、はい!」


緊張しながらも、水を入れたコップを差し出すと中山さんは、ありがとうございますと微笑んだ。


中山さんの、手の中には複数の薬。

少しだけ、中山さんは切なそうに見えた。


「ありがとうございました、ここに置いときますね」

薬を、飲み終わった中山さんはコップを流し台に置いた。


「中山さん、お風呂沸いたんでどうぞ」

「いいんですか?」

「どーぞ、どーぞ、着替え出しときますんで」

「じゃあ、ありがたく入らさせていただきます」


中山さんが、着れそうな服を脱衣所に出してとりあえず落ち着こうとした。