自分らしく?!

ようやく準備が終わり、一緒にグラウンドへと向かう。


焦った焦った。

…てゆーか、何か忘れてない?

ラケット持ってるし、
ボールも、持ってる………

「あれ?!」

いきなり声を出したあたしを驚いて楓が振り返る。

「どした?」

「ボール、教室に忘れた…。」

小さな声で正直に話すと、案の定楓の顔はどんどん曇ってきて。

「はああ?
早く取ってこおーいっ!」
その顔で、でっかい声で言われたら、もう謝るとかの前に体は動いていた。

「はいぃいっ!」

ダッシュで玄関へと引き返す。


というよりも、逃げた。