恋愛ごっこ。


家に帰るとケータイが鳴った。


ピッ
『もしもし~』

『あゆり~?唯だよ~』

藤堂唯(トウドウユイ)は中学で出来た私のたった一人の理解者。


高校は別れてしまったが今でも1番の親友だ。


『唯~♪どーしたの?』

『どーだった?学校っ』


『超つまんなそ~。女子に愚痴られるし男子に言い寄られるし…』

『あゆりがモテてる証拠だって♪』

『でもつまんないよ~』

『まぁね。唯も3年生に声かけられちゃった♪』

『よかったじゃん。』

『…ね、ゲームしない?』

『ゲーム?』

『恋愛ごっこ♪何人好きにならせることができるか♪』

『何それw』

『告白させたらおしまい。どうさせるかは自由。とにかく告白させるの♪楽しそうでしょ?』

唯は中学のときからモテていた。


女子からは多少嫌われていたが…


私もそんな感じだ。


『ははっ唯の好きそうなゲーム♪』

『やろーよ。唯と相手になんのあゆりくらいだもんw』

『いいよ。3ヶ月ね。』

『了解♪じゃっ』


ツーツーツーツー


恋愛ごっこ…か。

なんか唯のおかげで学校、楽しみになったかも♪