とんとんとん。 三歩前に進んで。 くるっとこっちに振り返って。 「まぁ、お姉ちゃんには超イケメンのカレシがいるしね! 正直あんたの出る幕なんかないから、まぁいいや!」 キャラメル色の髪がふわりとなびいた残像が、脳に叩きつけられる。 柚子に、カレシ。 超、イケメンの、カレシ。 さすがにそれは、ないよな…?