「え、なにそれ?」
「ラブレターだよ。
イマドキこんなの書いてくれるコ、いねーだろ?
古風で面白そうじゃん」
「ラブレター!?
古風っつか化石だろそれー!
そんなダセーの、ほんとに狙うつもり?」
「かわいかったらね」
「ぜってーイモいよ、友達とか少ないよ、そいつ」
「なんで?
清純系の隠れ美少女かもしんないじゃん」
ピンクの封筒にうさんくさそうな目を向けるタクミに、オレは爽やかな笑顔で告げた。
「ま、そういうことだから。
オレが昼休みこの子に告られてる間に、新しい彼女でも探しなよ」
「オマエこういう時、ほんと輝いてるよね…」
オレ、誰かを見下ろしながら応援するの、大好きだからね。

