話を戻そう。 結論から言うと、ヤキ入れは成功した。 私が殺気をとばしながら近づいていっても、奴は直前まで告白と疑わず、無防備な姿をさらしつづけていた。 殴っても殴っても無抵抗。 悪いかな、と思わなかったわけではない。 …が、半年の怨敵を殴り飛ばせた喜びが当然まさる。 私はすこぶるスッキリした精神状態だった。 が、問題はそのあとだった。