キミはリア充。



…などというのはまぁ、理屈も正当性もない、他愛ない言い訳にすぎない。

第一私が慎み深く勤勉な日本人かと問われれば、それは甚だ疑問なところだ。

学校の勉強は真面目にやらないし、社会と積極的に関わる気もなし。

毎日好きな本を読み、好きな学問に浸って、自分の世界にこもっているしか能がないのだ。


自らの矮小さに耐えかね、世の中でキラキラ輝くものを疎んじてしまう。


教室の隅で縮こまるみじめな気持ちをただ、明るいクラスメイトへの憎悪に転嫁するばかり。



まったくもって浅はかな、とるにたりない愚か者。

それが私という人間であった。