「だいたい、接点のないオレに、普通そこまで強い感情もてるのかなぁ。
あ、ひょっとしてオレのコト、好きとか?」
図星で慌てまくる宮迫を期待したんだけど、なぜか可哀想なものでも見るような目をされた。
あれ、違った?
「残念な思考回路だな…。
勝手に勘違いしている哀れなイケメン君に教えてやろう。
キミはね、ただのスケープゴートだよ」
「スケープゴート?」
「そうだ、私が嫌いなのは別にお前だけじゃない。
というか、この学校のほとんどの生徒が嫌いだ」
「へぇー。
なんで?」
「男子は単細胞のチャラ男ばっかだし、女子は化粧濃いのばっかだし、だいたいうちのクラスはなんだ!
朝から放課後まで猿みたいに騒ぎおって。
やかましくておちおち読書にも集中できん。
全くいい迷惑だ!!」
熱弁を振るう宮迫ちゃん。
今思ったけどこのコの喋り方、男まさりってよりは爺さんみたいだよね。
なんか説教くさいし。

