何が起きたのか、さっぱりわからなかった。 派手に尻餅をついた瞬間身体にグッと重量が加わって、とたんに左右から容赦のない張り手、張り手、張り手。 ほっぺが割れそうなやつを5発ほど叩き込んでから、ミステリアス美少女はオレの胸ぐらを掴んだ。 「いいザマだな、クラス一イケメンで成績トップの天瀬クン」 あの顔は告白の緊張でこわばってたんじゃない。 たぎる戦意を抑えていたんだ。 現に今も宮迫は、瞳を憎悪に燃やしてる。 …どうしてこうなった。