「いや違うだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!…よし、完璧だ…」

家の鏡に全力で叫んでる ぱっと見痛い男子…

俺、日比谷恭介は今日から私立黒金学園に転校する。

中学時代、高校一年生とクラス地味男選手権第三位という微妙な順位にしてクラスの掲示係を完璧にこなしていた俺…

そんな俺が黒金学園に入る前に決意したこと…

それは

「クラスで一番の人気者…と仲良くなること。」

クラスで一番の人気者になるんじゃないのかって?

多分そう思う人が9割…

「諦めなんなよ!お前ならできる!」

…と喝をいれてくれるイケメン優男野郎が一割だろう。

でもよく考えて欲しい。

今まで地味男だった俺がクラスで一番の人気者なるだなんて無謀にも程がある。

プロレスラーに骨折した中学生が挑むぐらい無謀なのだ。

だから俺の目標はそいつと仲良くなること。

全てが冴えない地味男でもクラスの人気者と仲良くなれば華やかに見える。

そいつのグループがあればその中に混ざるだけで脱地味男。

どうだ?三平方の定理の500倍は使える定理だろ?

え?お前みたいな地味男にそんな奴が興味を持つのかって?

それは俺も悩みに悩んださ。

確かに転校生という美味しいシチュエーションだけでは無理だという事も。

だか俺は気づいたのさ人気者の特徴って奴に!!!

よし、決まった。

それは「人気者は面白い。」という事。

一見当たり前に聞こえるがこれが一番の特徴なのだ。

いくらイケメンでいくらスポーツができても…面白くなきゃ人気者にはならない。

まあ俺がいいたいのは人気者を最大限まで面白くする存在になれば人気者の側近に入れるって訳だ。

そう…そのために俺が目をつけた物。

それが「ツッコミ」だったのだ。