撮影が始まった。
Mugiのあの格好をみると調子が狂う・・・
仕事中だぜ?
おい!俺しっかりしろっ!!
Mugiを見ないようにして赤くなる顔を押さえつけて無表情にするのが精一杯だった。
Mugiはこっちを睨んでいる。
Mugiがコソッと俺にしか聞こえない声でいった。
「自信家の零様も調子が出ないようね?」
こいつ、1言1言がむかつくんだよっ!!
「あ?何だとごら」
「あたしに見惚れた?」
意地悪そうに笑うMugi。
「ん、んなわけねーだろ!?」
俺の声もちょうどフラッシュに隠れて聞こえなかった。
「もっと仕事のしがいがあると思ったけど勘違いだったようね?」
「うっせーよ!!雑魚!!」
「あんたこそ雑魚よ!!」
俺たちはもう叫んでいた。

