「そういうことか…
葵はそれで終わりでいいのかよ!
諦められんのかよ!
いつも結衣ちゃんのこと話してた葵の気持ちはそんなもんだったのかよ!」
さっきまでヘラヘラしながら茶化して俺のこと遊んでたくせに
話したら話したで今度は怒るのかよ…
今悪いけどそんなことに付き合える程元気ねぇんだけど。
「仕方ねぇよ。
俺といるのも嫌って言うくらいだし。」
「あっそ!じゃあ俺が結衣ちゃんの所に行くから。
葵には言えなかったけどちょっと前から俺も結衣ちゃんのこと気になってたんだよね。
意気地無しの葵はそこに座ってれば?」
陽斗はそう言うと席を立って教室を出ていった。

