「そうだよ…悪いかよ?」
落ち込んでの分かってんならマジで少しくらい放っておけよ。
絶対分かってんだろ?
「わー!
いつも聞いたって認めない葵くんがついに認めたよ!
結衣ちゃんのこと本当に好きなんだね。
今から隣のクラスに会いに行って来ようかな?」
1人で楽しそうに俺を茶化す陽斗。
「行くな…もう俺の気持ちは届かない。
もう終わったんだ…」
ていうか図書室行っている間に4時間目終わってたんだ。
じゃあ今は昼休みか…
通りでガヤガヤしてるわけだ。
だから陽斗が俺のところに来たんだよな。
…駄目だ。
時間の感覚も分かんないくらい今の俺はボロボロだ。
最悪。
アイツが振り向くことなんてねぇのに。
「はぁ?どうゆうことだよ!」
急にびっくりした顔をしながら俺の肩を揺すって離さない陽斗に仕方なく俺はさっきのことを話した。

