「ぐすっ…ふぇ」 相変わらずあたしの涙は止まることなく流れていた。 「結衣…そんなに俺といるの嫌?」 あたしはゆっくりコクンと頷いた。 …嫌だよ。 だって…西野くんの心の中にはつばきちゃんがいるんでしょ? 今あたしと同じ空間にいたって西野くんはつばきちゃんのこと考えてるんでしょ? そんな西野くんといるのは辛いよ。 「…よく分か「お前、また泣いてんの?」」 「え…しょ…た先輩?」 いきなり図書室のドアが開いたと思ったら この間失恋したあたしを慰めてくれた葉山翔太先輩が立っていた。