ーーーーー。
「野中さん!」
後ろから男子の低い声が聞こえた。
誰だろ?
私、男子と滅多に話さないし…
ゆっくり呼ばれた方向に振り向いて見ると
こっちに向かって走ってくる西野くんの姿があった。
「西野くん?どうしたの?」
初めて間近で見た。
親友の好きな人だって知ってるけどやっぱりかっこいいな。
なんか違う意味でドキドキする。
「野中さんっていつも結衣といる子だよね?」
「はい…まぁ」
私のこと知ってるんだ!
結衣といるから顔は知ってたとしても名前は知らないかと思ってた。
「良かった。一緒に帰ってた時に結衣が野中さんのこと話してくれたから覚えてたんだよな。
まぁもう今は帰ってないから聞けないけど…」
切なそうに笑う西野くん。
結衣と西野くんで何かあったみたいだけど
2人とも思ってるように見えるのは私だけかな?

