「えーー！ちょっと待って！ねぇ、ひとみ落ち着いて！」
あたしがアタフタしながらひとみに言うと、
「落ち着くのは私じゃなくて結衣でしょ？
ほら最後まで話聞いて？」
だってだって！
今まで西野くんのこと避けてきたけど、ひとみにまで頼むなんて大事だよ！
いつ来るんだろ…
まだ午前中の授業も残ってるし…
図書室に逃げないと！
「西野くん結衣と話したいって切なそうに言ってたよ。
会わないの？」
それは嘘だよ。
だって西野くんにはつばきちゃんがいる。
それに２人が付き合いだしたからあたしの役目はもう終わりでしょ？
それとも２人のカモフラージュにまだ続行して欲しい…とか？
きっと…そうだ。
