西野くんの偽カノジョ




「…衣!結ー衣ー!」



「え?ごめん…



どうしたの?ひとみ」



あたしがそんな暢気なことを言うと、ひとみは少し怒った顔をした。



「もう!どうしたの?はこっちのセリフだよ!



それにここ最近のことも全然話してくれないし!」



こんなにぶつかってくるかように言ってくるひとみ初めて…



きっとあたしから話すのを待ってたんだね。



「ご…ごめん。」


考えたら自分1人で思い詰めるばかりでひとみに全然言ってなかった。



「本当だよ!全然話してくれないんだから。



私だけが親友だと思ってたの…?」



自信無さそうに呟くひとみ。



あたしなに1人で悩んでたんだろ。



いつもそばにいてくれたのに。



「そんなことないよ!



あたしもひとみのことちゃんと親友だと思ってるよ。」