「もう分かったでしょ?
だから葵のことは諦めて!
これ以上葵を苦しめないで!」
「ぐすっ…ふぇ…」
もうだめ…
涙が止まらない…
「ぐすっ…あたし…西野くんの…こと諦め…ふぇ…ます。」
「当たり前よ。
もう目も合わせたりしないでね。
もし今諦めるって言ったのに
諦めないで葵に近付いたりしたらただじゃおかないから。」
つばきちゃんはそう言うとウィンクして屋上から出ていった。
あたしはもう力が抜けて立っていられなくてその場に座り込んだ。
…怖かった。
つばきちゃんの性格は西野くんの前の性格だと思ってたのに違ったの?
あれが…あれが本当のつばきちゃんだったの?
もう分からないよ。

