なんか似たような現場が今日も別にあった気がする…
何でだっけ?
つばきちゃんは「はぁ…」と思いっきりため息をつくと
「いつまでもこのこと話してるの馬鹿みたいだから本題に入るけど…
私、葵のこと好きなんだ。
それで葵と付き合ってる。キスしてたの見たでしょ?」
と言った。
これで本当に現実になった…
あたしの恋も本当に終わっちゃったんだ。
いつかこの日が来ることくらい分かってたはずなのに。
今のあたしは必死に泣かずに我慢しているだけで精一杯だ。
「…」
「だからもう葵に近寄らないで!
あんたみたいな可愛くも綺麗でもない奴が葵と釣り合うとでも思ってるの?」
バカにしたようにクスクス笑うつばきちゃん。
釣り合わないことくらい分かってるよ。
反論したかったけど本当のことだし、あたしはどうしても泣きたくなくて何も話さず黙っていた。

