今まで屋上の存在は知っていたけど、 ドアの向こうの世界には行ったことがなくて ドキドキしながらゆっくりドアを開けた。 「え…」 開けた先には雲1つない空に… 西野くんとつばきちゃんがいて 2人が抱き合っている姿があった。 やっぱり… やっぱり2人は両思いだったんだね。 本当は今すぐどこかに行きたいのに 体が固まって動かなくて目も瞬きができなかった。 その後つばきちゃんからキスしてるところまで見ちゃって あたしは重たい足を必死に動かして 屋上をあとにした。