西野くんの偽カノジョ



ー昼休み



授業が終わってすぐにお弁当を食べて



ひとみに「つばきちゃんと会ってくるね!」



と伝えて、あたしは屋上に向かった。



だけどこの時やっぱり行かなければ良かったんだ。


もうあたしには望みがないことも



あたしが西野くんのこと思っていても届かないことも


この偽の付き合いも終わりのことも



全部全部思い知らされたから。