「あ、結衣ちゃんと野中さんサンタの格好してる!
葵、買い出しケーキで良かったね。」
と悪戯な笑みを浮かべながら葵くんに話すハルくん。
「うるせぇよ、ケーキ買ったらすぐに帰るぞ。」
「はいはい、本当に照れちゃって!」
葵くんはハルくんにギロッと思いっきり睨んでいた。
そんな中、びっくりしすぎちゃって何にも言えないあたし。
学校でも会えなかったし、クリスマスイブに会うのは無理だと思ってたから嬉しくてなんだか涙が出ちゃいそう。
ひとみにホールで2種類のクリスマスケーキを頼んでいるハルくんを見計らってあたしのレジの所に来る葵くん。
「お前は…なんでそんな泣きそうな顔してんだよ?何にも喋んねぇし。」
「そ、そんなことないです。」
葵くんに会えてうれしくて…なんて地球が引っくり返っても言えないよ。
葵くんは、はぁ…と溜め息をついた。
「お前のことなんて分かろうとしなくてもすぐに分かるんだよ。
今だって本当の気持ちをバレたくなくて隠してることくらい。」

