「そうだったんですか。」
うーん…
クリスマスプレゼントだし冬にしかあげられないものがいいな。
あっ、そうだ!
さすがに手編みは重いし、貰ってもらえるか厳しいし、時間的に難しいから…
「葵くんって普段マフラーってしてませんよね?」
「してないね。葵はプライベートでもコート着るだけできっと、マフラー自体持ってないんじゃない?」
そう言って葵くんのプレゼントを一緒に考えてくるハルくん。
「今日バイトないしマフラー見に行ってみようかな?」
メンズショップに1人では入りにくくてひとみに“一緒に来て?”と目で訴えてみると
「バイトないし、いいよ」
と言ってくれた。
「ありがとう。」
―キーンコーンカーンコーン
予礼が鳴って授業始まるし帰ろっかな?というハルくんにあたしはお礼を言った後…
授業の前にトイレに行きたくなったあたしは教室を出た。
だから市川くんと葵くんが入れ替わってひとみと葵くんがある会話をしていたことなんて知らなかった。

