西野くんの偽カノジョ




「ところで、雑誌広げて何の話をしてたの?」



あたしの机の前の席に座って聞いてくるハルくん。


「それが…あたしまだクリスマスプレゼント決まってなくって…」



どうしよう…



一週間とっくに切ってるし。



バイトもあるから買いに行ける日もたくさんある訳じゃないし。



「あー、そういうことね!


結衣ちゃんがあげるものなら何でも喜ぶと思うけどな。



腕時計あげたのだって結衣ちゃんでしょ?」



あたしはコクンと頷いた。


学校にもつけてきてくれてるんだ。



嬉しいな。なんかニヤけちゃいそう。



「やっぱりな!普段腕時計つけない葵が今日つけてきてて



それ結衣ちゃんからの誕生日プレゼント?って聞いたら“うるせぇ”の一点張りだし、見せてもくれないしさ。」



と苦笑いのハルくん。