西野くんの偽カノジョ




―翌日



朝起きると、もうだるさも頭痛も、熱も何にもなくて普通に学校に通えた。



あたしは治ったけど、今度は葵くんが風邪引いたりしてないかな?



昼休みが半分経ったところ、葵くんの誕生日の日にずっと待っていて風邪を引いたことを



彼から聞いたハルくんはひとみと雑誌を眺めている時にクラスにやってきた。


「結衣は西野くんにクリスマス何あげるの?」



「それが…」



まだ決まってないんだよね。とひとみに言おうとしたら…



「結衣ちゃん!」



とあたしを呼んで自然に教室に入ってきて、周りの女子達にちょっと相手をしながらこっちにやってきて


「本当にごめん。」



とわざわざ謝りに来てくれた。



「全然、ハルくんが謝ることなんかないです。


気にしないで下さい。
それにもう治りましたから」



本当にハルくんは謝ることなんかない。



悪いのは雪が降っているのにも関わらず帰らなかったあたしだから。