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あたしはあの後起きると、バイトがあるため家に帰った。
葵くんはこんな病み上がりなのに休めないのか?と聞いてきたけど…
確かに昨日、倒れて熱出したっておじさんやおばさんに言えば優しい人たちだから…
快く休んでいいよって言ってくれると思う。
だけど、もう1週間切ってるのに休みたくなかったし
クリスマス前でさらに忙しいのに休むという選択は無責任すぎてできなかった。
それに熱も平熱まで下がってたから無茶をしなければ大丈夫だと思ったから。
だから葵くんは心配してくれたけどバイトに行くことにしたんだ。
それから、ケーキも美味しいからちゃんと食べてね!と言って。
そして両親に怒鳴られるのを覚悟で帰ったのに、
お母さんも日曜日だから1日中いるお父さんも全然怒っていなくて
もう大丈夫なの?と心配するだけでどうやら葵くんが連絡を入れてくれたみたいだった。

