西野くんの偽カノジョ




西野くんはよそった2人分のスープを持つと、あたしのところに来て



「お前…本当に大丈夫かよ?



まだ熱あんじゃねぇのか?」



と言って、スープを持ったままさらにあたしに近付いてくる西野くん。



うー、朝から心臓に悪いです。



熱が上がっちゃいそう…


「なんてな、ごはん食べ終わったら体温計テーブルに用意してあるからちゃんと測れよ。



そんな所に突っ立ってねぇで早く来い。」


サッと離れて先にテーブルに行く西野くん。



キ…キスされるかと思った。



あたし…思わず目を閉じちゃったし……



恥ずかしすぎる!



「…はい」



ごはん食べたら全部全部話そう。



きっと、西野くんなら最後まで聞いてくれる。



そう信じて……