西野くんの言葉が頭から貼り付いて離れなくて、なぜだか分からないけどドキドキして
心配掛けちゃったことは悪いと思うけど、反面心配してくれたことに嬉しくて
もういても立ってもいられなくなったあたしは西野くんの部屋を出てリビングに向かった。
リビングに繋がるドアをゆっくり開けてみると…キッチンにいる西野くんを見つけて
西野くんって何でもできるけど料理までできるんだ!
と思いながら、じーっと彼を見つめていた。
「いつまでそこで顔出して見てれば気が済むんだよ。
朝ごはん温めたから早く来い。」
「はい!」
完全に気付かれてたみたい。
ん?ちょっと待って!
あたし何でここにいるんだっけ……?
別にお泊まりとか遊びに来た訳じゃないし。
その前に気まずい関係になってたのに……
「あー!…やっちゃった」
あたし…暢気に体調崩してる場合じゃなかったよ…
当日に伝えられなかった……

