「葵には結衣ちゃんだけだよ。 葵のファンはこの学校にたくさんいるけど、信じてあげて」 「ふぇ…ぐすっ」 あたしは話せない代わりに何度もコクンコクンと頷いた。 ハルくんはあたしが泣き止むまでずっと「よしよし」と言いながら頭を撫で続けてくれて あたしはノートをギュッと抱き締めながら泣いていた。 そしてあたしは泣き止むとハルくんに西野くんに伝えてもらうようにある伝言を頼んだ。