「嫌だ…ですって日本語じゃねぇよ。
そんなんだから結衣は俺のこと全然分かってねぇんだよ。」
「…すみません。」
って…あっ！
ヒィー…
言われたばっかりなのに、早速やっちゃったよ。
さっきまで優しい顔をしてたのに、いつもの無愛想の西野くんに戻ってこっち睨んでくるし。
西野くんは一度溜め息を吐いてから話し出した。
「俺が…黙ってるのをいいことに、いつになっても気付きもしねぇし、変わらんねぇしさ」
「…」
「付き合ってからずっと悩んでたことも知らねーで。」
「…ごめんね。」
西野くんがあたしが敬語を話すことによって悩ましてたなんて気付きもしなかった。
だから今日だって、２人でいる時もいつものように敬語で話したり、
西野くんって呼んだりするから過剰反応してたんだ。
