「そう。プレゼントいいの見つかるといいね!後は大丈夫?」
「はい、大丈夫です!教えてくれてありがとうございました。」
あたしがお礼を言うと、ハルくんはちょっと言いにくそうに…
「葵のことで聞きたいことがあったら呼び出してくれるのは嬉しいんだけど、葵の目に入るとすぐに葵がヤキモチ妬いて大変だし
最近、葵に男と2人になるなって言われたんでしょ?」
そう言ってあたしはコクンと頷いた。
あの時、初めて男の人のつよさを知って、自分の力をフルに使ってもビクともしなくて本当に怖かった。
「前に結衣ちゃんにアドレス教えたよね?だから次からは…『結衣、市川くんのアドレス知ってたの?』」
ハルくんが話しているところにいきなりひとみが乱入してきた。
さっきまで外見るの飽きて、携帯見てたのにちゃんと聞いてたんだね。
あたしが「うん…」と言うと、ひとみは「はぁ…」と溜め息をついて
「だったら、あんな女子の怖い視線を浴びに行かないで誕生日くらいメールで聞けば良かったじゃん。」
と言われた。
「あ…そっか!」
あたし、なにやってたんだろ。
その手段があったんだね!
あたし…アドレス交換したこと思いっきり忘れた。

