きっと…
2人が一緒にいて遭遇しても、あたしだったらすぐに背いて逃げて「おめでとう」なんて祝福の言葉なんか掛けられない。
だからと言ってこんな意志のないあたしがわざわざつばきちゃんを呼び出して怒ったりもしないだろう。
また泣いたりしたかもしれない。
2人の姿を見たくなくて不登校になるかもしれない。
西野くんが付き合っても諦め切れなくて
バレないように、迷惑掛けないようにこっそり思い続けるかもしれない。
あたし、西野くんが好きすぎだよ。
だけど、この気持ちは誰にも譲れない。
いくら同じく西野くんが好きだと言っているつばきちゃんにも。
だからどんなことがあっても西野くんを大切にしないと
そして、彼だけを思い続けないと。
西野くんに「いらない」って言われるその日まで。
それがあたしのできることかもしれない。

