西野くんの偽カノジョ





「俺が2人の誤解を解く手伝いをしてやるよ。



最初で最後だからな。



本当はこんなキャラなんかじゃねぇけど…



結衣は素直に自分の気持ちをアイツに伝えろ。



それだけでいい。」



アイツ…



西野くんのことだ。



それ以外いない。



分かった?と耳元で念を押されて、あたしはコクンコクンと2度頷いた。



この翔太先輩が作ってくれたチャンスを逃しちゃいけない。


途中で女子達の声と「結衣ちゃん…?」と呼ぶ市川くんの声が聞こえたけど



それに反応する時間なんてもう残ってなかった。



翔太先輩はあたしから離れると…



今度は顔を近付けてきて


「俺と付き合う?」



といつもと違う今まで見たことのない優しい顔で呟いた。



「翔…太先…輩?」



え…



この状況どうしたらいいの?



翔太先輩…こんなこと聞いてないですよ!