西野くんの偽カノジョ





「市川くん、ありがとうございました。



来年もこの場で会えることを楽しみにしてます!



では次に凖ミスターの葉山くんの3分間のコメントタイムです。」



市川くんも賞品を受け取って、マイクを持つと話始めた。



「おい、いるんだろ?



今すぐここに来い。結衣」


今、結衣って言ったよね?


でもまさかあたしな訳ないし、きっと翔太先輩と同じ学年の人だよね。



「フルネームで言わないと分からない?



時間がなくなるから今すぐ来て



“梶田結衣”」



翔太先輩はあたしを探しながら話していた。



「結衣のことじゃん!行ってきなよ!



葉山先輩待ってるよ?」


「でも…」



こんな大勢の人がいる中1人で行けないよ。



だけどあたしがこうやって悩んでいる間にも



翔太先輩がマイク持っていられる時間がなくなってきちゃうし…


「行けば西野くんに会えるよ?」



「…行く!」


あたしはもう何も考えず走ってステージまで行った。